はじめに
子どもの将来を考えて幼児教育を検討する中で、「ベビーパーク」と「キッズアカデミー」という名前を目にしたことがあるでしょうか。どちらも株式会社TOEZが運営する人気の幼児教室ですが、同じ運営会社でありながら、対象年齢や教育方針が大きく異なります。
多くの保護者の方が「どちらを選べばいいのか分からない」「年齢以外にどんな違いがあるの?」と悩まれています。実際、キッズアカデミーは2歳から6歳向けで学力向上を重視するのに対し、ベビーパークは0歳から3歳向けで親子の絆を深めることに焦点を当てています。
この記事では、両教室の運営歴10年以上の実績と多くの保護者の体験談をもとに、ベビーパークとキッズアカデミーの違いを詳しく解説していきます。年齢だけでなく、教育理念、レッスン内容、料金、効果まで、あらゆる角度から比較分析します。
ベビーパークとキッズアカデミーの基本情報比較
運営会社と歴史
両教室とも株式会社TOEZ(トイズ)が運営する幼児教室です。株式会社TOEZ(トイズ)が運営するキッズアカデミーとベビーパークは、満足度の高い幼児教室として数々の受賞実績があります。
主な受賞歴:
- 「イード・アワード幼児教室 最優秀賞2019」を受賞
- ベビーパークが2020年、2022年、2023年に「幼児教室 総合グランプリ」を受賞
- キッズアカデミーも2023年に「幼児教室優秀賞」を授与
これらの実績からも、両教室の教育水準の高さがうかがえます。
対象年齢とクラス分け
ベビーパーク
- 対象年齢:0歳2ヶ月〜3歳0ヶ月
- クラス分け:月齢7ヵ月ごとにA〜Eの5つのクラス
- Aクラス:0歳2ヶ月〜0歳8ヶ月
- Bクラス:0歳9ヶ月〜1歳3ヶ月
- Cクラス:1歳4ヶ月〜1歳10ヶ月
- Dクラス:1歳11ヶ月〜2歳5ヶ月
- Eクラス:2歳6ヶ月〜3歳0ヶ月
キッズアカデミー
- 対象年齢:3歳〜6歳(就学前)
- クラス分け:1歳ごとにクラスが分けられています
- Dクラス:2歳〜3歳
- Tクラス:年少3歳〜4歳
- Qクラス:年中4歳〜5歳
- Cクラス:年長5歳〜6歳
- Sクラス:小1 6歳〜7歳
重要なポイントは、ベビーパークのEクラスとキッズアカデミーのDクラスは年齢が被っていますということです。2歳6ヶ月〜3歳の時期は、どちらの教室も選択可能な年齢となります。
教育理念・目的の違い
ベビーパークの教育理念
ベビーパークは「親子教室」として位置づけられており、「まず学ぶべきなのはお子さまではなく、ママ・パパ」であると考えておりますという独特の教育哲学を持っています。
主な教育方針:
- 親子の絆を最重視
- 親子の愛情の絆ほど子供の能力開発に深く影響するものはありません
- 親と子が一緒に成長することを目指す
- 叱らない育児
- 3歳までの子供を叱ることは百害あって一利ありません
- ベビーパークで育った子供たちは叱らなくても良いのです
- 適期教育の重視
- 3歳までの環境でお子様の土台ができあがります
- 1人ひとりの発達のタイミングに合わせた幼児教育=適期教育
キッズアカデミーの教育理念
一方、キッズアカデミーは「知能教育」に特化した教室として運営されています。3歳から小学校入学前の子ども向けに知能向上を目的とした教育を提供します。
主な教育方針:
- 知能向上の重視
- 記憶力と思考力を育成
- 知識教育ではなく、知能教育(記憶力・思考力)を重視している
- IQ向上への取り組み
- 2年間キッズアカデミーに通ったお子様のIQ平均値は152.4というデータがあります
- 2年以上通うと平均IQが20以上あがったという結果が出ている
- 自立学習の促進
- 知能検査を基にした個別プログラムで、論理的思考力や学ぶ楽しさを育てます
- 子どもが主体的に学ぶ姿勢を養う
レッスン内容・進め方の違い
ベビーパークのレッスン内容
ベビーパークは親子参加型のレッスンが特徴です。ベビーパークは「親子の絆」を大切にしたい子どもとパパママのための教室として運営されています。
レッスンの構成:
- 育児相談タイム(毎回)
- レッスンの始めには毎回10分間の育児相談タイムがあります
- 専門知識を持つ講師が育児の悩みに個別対応
- 親子で楽しむアクティビティ
- 遊びを通じた知育で、親子の絆を深めつつ子どもの記憶力や感覚を育みます
- 色や形を覚える遊びや、親子で対話を楽しむプログラムが行われています
- マザーリング(親向け学習)
- マザーリングでは、育児に必須になる基礎的な知識をパパママが学ぶことができます
- 育児理論の背景まで理解できる内容
- 家庭での実践サポート
- 家庭での遊び方のヒントも得られるのが大きな魅力です
キッズアカデミーのレッスン内容
キッズアカデミーは子どもだけが参加する独立型のレッスンです。キッズアカデミーはお子さまだけでレッスンを受けるようになっています。
レッスンの特徴:
- 知研BOXを使用した知能教育
- 知研BOXを活用した対話スタイルのレッスンは知能向上の実績があります
- キッズアカデミーのメイン教材は「知研BOX」で、信頼のおける教材として多くの親から好評を得ています
- 個別対応の少人数制
- キッズアカデミーは少人数制なので一人一人が先生と対話ができます
- 授業は週1回×50分で、1クラス定員4人までの少人数制
- 段階的な課題設定
- 教材に関しては3か月単位でテーマを絞ってカリキュラムを組んで下さりそれを反復、発展させて学んでいきます
- 子供も少しずつ難しくなる課題をクリアする達成感や、次の教材に移るときの目新しさで飽きないような仕組み
- 多様な教材活用
- パズルの様なモノや、絵を見て順番を考える、物語を作る、積み木を使った課題など様々な方法で思考力や記憶力を育ててくれます
料金体系の詳細比較
ベビーパークの料金
基本料金(2025年最新):
- 入室金:15,400円(税込)(キャンペーンで0円になることが多い)
- 月謝:A~Dクラス(0歳2ヶ月~2歳5ヶ月)とEクラス(2歳6ヶ月~)で異なります
- A〜Dクラス:15,400円(税込)
- Eクラス:17,380円(税込)
- 教材費:C・D・Eクラスに関しては月謝とは別に、毎月1,100円(税込)の教材費が必要
- 管理費:550円(税込)/月
月額総費用の目安:
- A・Bクラス:約15,950円
- C・D・Eクラス:約17,050円〜18,930円
キッズアカデミーの料金
基本料金:
- 入会金:11,000円
- 月謝:15,950円(全クラス共通)
- 知能検査費用:11,000円(入会時のみ)
- 教材費:
- 年間一括購入:39,600円(税込)
- 四半期分購入:11,000円(税込)
- 管理費:550円(税込)/月
月額総費用の目安:
- 年間一括教材費の場合:約19,800円
- 四半期教材費の場合:約27,500円
料金比較のポイント
入会金はベビーパークが圧倒的に高いですが、キャンペーン適用で0円になることが多いため、実質的な負担は軽減されます。
キッズアカデミーは教材費をまとめて支払う方法がありますが、ベビーパークは毎月払う必要があるのも大きな違いです。
年間総費用で比較すると:
- ベビーパーク:約20万〜23万円
- キッズアカデミー:約24万〜33万円
効果・成果の違い
ベビーパークの効果
ベビーパークは親子の関係性改善と基礎能力向上に重点を置いています。
主な効果:
- 親子関係の向上
- ベビーパークではやはり小さいお子さまの育児の方法に悩まれている人が子育てに余裕が持てるようになったという口コミが多かった
- 自宅で孤独に育児をしていたという人も同じ年齢のお子さまと触れ合える機会があることで子育てに前向きになれた
- 基礎発達の促進
- 子どもの成長を感じられるとともに、家庭での遊び方のヒントも得られる
- 月齢に応じた適切な刺激による発達促進
- 育児スキルの向上
- ベビーパークは育児が楽しくなるような自信をもって育児に取り組めるようになります
キッズアカデミーの効果
キッズアカデミーは認知能力の向上に特化した効果を提供します。
主な効果:
- IQの向上
- 2年以上通ったお子様のIQは平均で「150」
- キッズアカデミーに通った子は平均IQが140を超える
- 学習態度の改善
- 集中力が続かなかったり、おうちでテレビばかり見ていたというお子さまも自宅で集中して一人遊びができるようになった
- 人見知り場所見知りする息子が楽しく通えるようになった
- 思考力の発達
- 多くの口コミの中で目立つのは、「IQが上がった」「思考力がアップした」という感想です
- 論理的思考力や問題解決能力の向上
講師・指導体制の違い
ベビーパークの講師体制
ベビーパークは親への指導も含むため、高い専門性が求められます。
講師の特徴:
- 100人に2人しか受からない、超難関試験に突破した人ばかり
- 乳幼児教育の専門知識を持つ人が先生なので質の高いレッスンが受けられます
- 育児経験のある講師が多く、実践的なアドバイスが可能
キッズアカデミーの講師体制
キッズアカデミーは知能教育の専門性に特化しています。
講師の特徴:
- 合格率2%の狭き門をくぐり抜けた腕のある先生で安心
- 知能検査や認知心理学の知識を持つ専門講師
- 先生は親ならついつい口出ししたくなる様なこともしっかり待って子供の答えを待ち、どうしても分からない時にヒントを出すと言うやり方で、子供の自発性を待つ形で教えてくれます
保護者の声・口コミ比較
ベビーパークの口コミ
良い口コミ:
- 「育児について学べたのが良かった」「相談できるのがうれしい」といった声
- 「月齢に合わせたこと、それ以上のことを学べ、家では経験できないようなことを子供に経験させてあげることができて、ありがたいです」
課題となる口コミ:
- 「レッスンの進むスピードが早く、ついていけてるのか心配になる」
- 月謝が高いということ
キッズアカデミーの口コミ
良い口コミ:
- 「お子さまの成長を感じられたという口コミが多かった」
- 「アっちゃんも楽しみながらやっています」
課題となる口コミ:
- 「どんな授業内容なのか、しっかりと授業を受けているのか心配のなるという声がありました」
- 料金の高さに対する懸念
どちらを選ぶべき?選択のポイント
ベビーパークがおすすめな家庭
- 0歳〜3歳の子どもがいる
- 親子の関係を深めたい
- 育児に不安や悩みがある
- 初めての子育てで指導を受けたい
- 家庭での過ごし方を学びたい
赤ちゃんの発達は驚くほど早いので、この時期に学びの土台を築くことは大切です。親子の絆を深めたい家庭には、特におすすめの幼児教室といえます。
キッズアカデミーがおすすめな家庭
- 3歳以上の子どもがいる
- 知能向上・IQ向上を重視したい
- 小学校入学準備をしたい
- 子どもの独立性を育てたい
- 論理的思考力を伸ばしたい
小学校入学前の準備にも役立つ内容が多く、家庭学習の基礎を作ります。学習の基礎を整えたい家庭にとって、大きな助けとなる教室です。
年齢重複期間(2歳6ヶ月〜3歳)の選択基準
この時期は両教室とも選択可能ですが、以下の基準で判断すると良いでしょう:
ベビーパークのEクラスを選ぶ場合
- 親子での活動をもう少し続けたい
- 育児相談を継続したい
- 親も一緒に学びたい
- 英語教育も検討している
キッズアカデミーのDクラスを選ぶ場合
- 子どもの独立性を重視したい
- より高度な知能教育を求めている
- IQ向上を明確な目標としている
- 小学校受験を考えている
より高い教育を学びたいという人はキッズアカデミーからスタートしてもいいかもしれませんね。
他の幼児教室との違い
同業他社との比較
料金面での位置づけ: ベビーパークとキッズアカデミーの料金は幼児教室の中では安いと言えるでしょう!
一方で、公文式やスイミングなどの習い事に比べると少しお高めな月謝です。
教育内容での特徴:
- ベビーパーク:親子教室という独自性
- キッズアカデミー:他社との違いは少人数制で知能教育に特化している点
入会前に確認すべきポイント
体験レッスンの活用
両教室とも無料体験レッスンを提供しています。以下の点を確認しましょう:
- 子どもの反応
- 楽しんで参加できるか
- レッスンの雰囲気に馴染めるか
- 講師との相性
- 指導方法が子どもに合っているか
- 保護者への対応が適切か
- 教室の環境
- 通いやすい立地か
- 設備や教材の充実度
- 他の生徒との関係
- 同年代の子どもたちとの交流が可能か
キャンペーン・割引制度の確認
両教室とも定期的にキャンペーンを実施しています:
ベビーパーク:
- キャンペーンをよくしていて、入会金0円になっていることが多いです
キッズアカデミー:
- 割引キャンペーンが頻繁に行われているため、公式サイトでの最新情報の確認をおすすめします
兄弟・姉妹割引
両教室とも兄弟割引制度があります:
ベビーパーク: 兄弟、姉妹で入室した場合、2人目は入室金無料、レッスン料10%割引となります。双子で入室する場合はさらにお得。2人目からは入室金無料、レッスン料50%割引になります
キッズアカデミー: 兄弟・姉妹・双子入室 2人目からの特典:入室金50%割引、レッスン料10%割引、教材費割引
継続・卒業後の進路
ベビーパーク卒業後
ベビーパーク卒業後は主に以下の選択肢があります:
- キッズアカデミーへの進級
- トイズアカデミージュニアへの進級
- ベビーパークを実施していた子は基本的にはキッズアカデミーではなくトイズアカデミーJRへの進級を案内している
キッズアカデミー卒業後
- トイズアカデミーへの進級(小学生向け)
- 他の学習塾への移行
- 公立小学校での学習継続
まとめ
ベビーパークとキッズアカデミーは、同じ運営会社でありながら全く異なるアプローチを持つ幼児教室です。
ベビーパークは「親子の絆」を軸とした0〜3歳向けの教室で、育児に悩む保護者のサポートと子どもの基礎能力向上を目指します。親も一緒に学べる環境が最大の特徴です。
キッズアカデミーは「知能向上」に特化した3〜6歳向けの教室で、IQの向上と論理的思考力の育成を重視します。子どもの独立性と学習能力の向上が主目標となります。
選択の際は、お子様の年齢だけでなく、家庭の教育方針、求める効果、予算などを総合的に考慮することが重要です。どちらの教室も無料体験レッスンを提供しているため、実際に参加してみて判断することをおすすめします。
最終的には、お子さんの年齢やニーズに応じて決めることが大切です。親子での時間を重視するならベビーパーク、知能教育を重視するならキッズアカデミーという基本方針で、まずは体験レッスンから始めてみてはいかがでしょうか。
本記事の情報は2025年7月時点のものです。最新の料金やサービス内容については、各教室の公式サイトでご確認ください。