3歳児健診で引っかかったら【2026年版】約27%が指摘される実態・健診後の流れ・家庭での対応・相談先まとめ

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最終更新:2026年8月11日|きらめきキッズ編集部

「3歳児健診で指摘されたらどうしよう」「うちの子、発達が遅れているのかも」——健診の日を不安な気持ちで迎える保護者の方はたくさんいます。このページでは、引っかかった割合のリアルなデータ・よく指摘される項目・健診後の具体的な流れ・家庭でできる対応まで整理します。

📋 この記事でわかること
  • 3歳児健診で引っかかる割合——実は約27%という重要な安心データ
  • 「引っかかった」=発達障害ではない理由——健診はスクリーニング(ふるい分け)の場
  • 「要経過観察」「要紹介」「要精密検査」の違い——判定の意味を正しく読み解く
  • 緊張・当日の体調でできなかっただけというケースも多い
  • 1歳半健診で何もなかったのに3歳で指摘される理由
  • 健診後の具体的な流れ(保健師面談→経過観察→発達検査→専門医療機関)
  • 指摘されやすい項目別の家庭での対応法
  • 保健師に伝えるべきこと・具体的な伝え方の例文
  • 「引っかからなかったけど心配」なときの相談ルート

まず知っておきたい——引っかかった割合と「スクリーニング」の意味

📊 重要な安心情報:3歳児健診で引っかかる割合は約27%

日本臨床心理士会が実施した「乳幼児健診における発達障害に関する市町村調査」の報告では、3歳児健診で何らかの指摘を受ける子どもは約27%とされています(調査時期・自治体によって数値には幅があります)。3〜4人に1人が「要経過観察」や「再検査」となっているのが実態です。

「引っかかった」は発達障害の確定診断ではありません。3歳児健診はあくまでスクリーニング(ふるい分け)の段階です。「さらに詳しい確認や経過観察が必要」というサインであり、ここで指摘を受けた子どもたちの中には、その後の成長過程で特に問題なく発達していくケースも多くあります。

⚠️ 「緊張・当日の体調」でできなかった可能性も大きい

健診でうまく答えられるかどうかは、保健師との相性・性格やその日の気分・得意不得意・質問された内容に普段から触れているかどうかによっても左右されます。健診場面では「いつもできること」ができないことは珍しくなく、慣れない場所での不安・緊張が影響することもよくあります。当日できなかった場合は個別の再検査を行うことも一般的です。

3歳児健診の目的と基本情報(2026年版)

3歳児健診は母子保健法第12条に基づく法定健診で、各市区町村が実施します。対象は満3歳〜満4歳になる前の子どもですが、自治体によって実施時期が異なります

自治体例実施時期
東京都世田谷区3歳になった月の月末
東京都練馬区3歳1ヶ月頃
大阪市満3歳を超え満4歳に達しない幼児
兵庫県西宮市3歳5ヶ月〜4歳を迎える誕生日月中

詳細は必ず自治体の案内・公式サイトで確認してください。

当日の流れ——何が起きるかを知って安心して臨む

1
受付・問診票提出・尿検査提出
事前に自宅で記入した問診票と、家庭で採取した尿検体を提出。視力検査も事前に家庭で行う自治体が多い。
💡 尿が取りにくい場合は採尿袋を利用。トイレトレーニング中でも対応可能
2
身体測定(身長・体重・頭囲・胸囲)
成長曲線と比較して発育状況を評価。極端に外れている場合のみ追加確認。
3
歯科健診
乳歯がほぼ生えそろう時期のむし歯・噛み合わせ・口腔衛生習慣を確認。
4
視力・聴力検査
家庭での事前検査+会場での確認の2段階。緊張でうまくできなかった場合は個別に再実施。
💡 視力0.5未満・聴力に疑いがある場合は眼科・耳鼻科の受診を促される
5
医師による診察・問診
身体的な健康状態の確認と保護者への聞き取り。日常生活で困っていることを伝える場でもある。自分から言わないと見過ごされてしまう問題もあるため、気になることは積極的に相談を。
6
発達検査・保健師による問診
名前・年齢の応答、色・形の理解、数の概念、簡単な指示への反応、他児とのかかわりの観察などを実施。健診場面での母子分離状態・対人コミュニケーションも重要なチェックポイント(新潟県医師会「3歳児健康診査の手引」より)。
⚠️ ここでの結果は診断ではなく「スクリーニング」。できなかった項目があっても確定診断ではない
7
結果の説明・育児相談
保健師から結果の概要を説明される。要経過観察・要受診の場合は今後の方針を案内。日常生活で感じている育児の悩みも相談できる場。

判定区分の違い——「要観察」と「要精密検査」は何が違うのか

「引っかかった」と一口に言っても、実は判定にはいくつかの段階があります。ここを混同すると、必要以上に不安になったり、逆に必要な対応が遅れたりします。自治体によって呼称は異なりますが、おおむね次のように整理できます。

判定区分意味緊急度次にすること
異常なし年齢相応の発達が確認できた次の健診(就学前健診)まで通常どおり
要経過観察
(要観察・要フォロー)
現時点では判断できないため、しばらく成長を見守る低〜中数ヶ月後に再度確認。この間の家庭での関わりが重要
要相談
(要指導)
保健センター等での継続的な相談・助言が必要保健師・心理士との面談を継続。発達相談の予約
要紹介
(要受診)
専門機関での評価が望ましい中〜高眼科・耳鼻科・小児科・発達外来などへ受診
要精密検査医学的な精密検査が必要と判断された紹介状を持って指定された医療機関を早めに受診
要治療すでに治療が必要な状態が確認された該当科をすぐに受診(むし歯・斜視など)
💡 最も多いのは「要経過観察」——ここを正しく理解する

3歳児健診で指摘を受ける約27%のうち、大半は「要経過観察」に該当します。これは「問題がある」という判定ではなく、「3歳という発達の個人差が大きい時期に、この短時間だけでは判断できない」という意味です。

一方で「要精密検査」「要治療」は、医学的な必要性が明確にある判定です。この2つは先延ばしにせず、指定された期間内に受診してください。特に視力(斜視・弱視)は治療の時期を逃すと回復が難しくなる領域です。

⚠️ 判定の意味が分からないまま帰らない

結果説明の場で「様子を見ましょう」とだけ言われて、次に何をすればいいか分からないまま帰宅してしまうケースが非常に多くあります。その場で「これは要経過観察という判定ですか」「次に確認するのはいつ頃ですか」「私が家でできることは何ですか」の3点を必ず聞いてください。聞くこと自体はまったく失礼ではありません。

引っかかりやすい5つの項目——内容と家庭での対応

💬 ①言語発達——最も多い指摘
指摘されやすいケース
  • 3語文が作れない
  • 発音が不明瞭(特にサ行・ラ行は3歳児では未完成が正常)
  • 質問への的確な応答が難しい
  • 会話が一方通行
家庭での対応
  • 絵本の読み聞かせを1日15分以上
  • 「うん」だけでなく具体的な言葉で応答する
  • 「今日は何をしたかな?」の振り返り習慣
  • しりとり・歌遊びで語彙を楽しく増やす

重要:聴力の問題が隠れているケースがあります。言語発達の遅れが見られる場合は、まず耳鼻科での聴力確認を(国立障害者リハビリテーションセンターの資料より)。

🏃 ②運動発達——個人差が大きい領域
指摘されやすいケース
  • 片足立ちが3秒以上できない
  • ボールキャッチが難しい
  • はさみを正しく持てない
  • スムーズな手足交互の歩行が難しい
家庭での対応
  • 公園での遊びを週3回以上増やす
  • 一本橋歩き(テープで床にライン)
  • 片足立ち・鬼ごっこ・ブランコ
  • 粘土・ビーズ通しなど指先の遊び
👥 ③社会性・対人関係——一人っ子・集団経験不足が背景のことも
指摘されやすいケース
  • 目を合わせにくい・集団でのやりとりが苦手
  • 他の子と一緒に遊べない
  • 指示に従えない・順番を待てない
  • 感情のコントロールが難しい
家庭での対応
  • 地域の子育てサークル・公園・児童館への参加
  • じゃんけん・すごろくなどルールのある遊び
  • 感情の名前を教える(「悔しいね」「嬉しいね」)
  • 1日の予定を事前に伝えて見通しをもたせる
🔵 ④認知発達——日常での刺激不足が原因のことが多い
指摘されやすいケース
  • 赤・青・黄など基本色の名前がわからない
  • 大小の比較が難しい
  • 1・2・3の区別ができない
  • 丸・三角・四角の形の識別が難しい
家庭での対応
  • 身の回りのものの色を常に言語化する
  • 階段を「1・2・3」と数えながら上る
  • 形探しゲーム(家の中の丸いもの探し)
  • おやつの分配で数の概念を遊びで学ぶ
👁 ⑤視力・聴力——早期発見が最重要
要注意のサイン
  • 視力0.5未満(事前検査または当日検査)
  • テレビにとても近づいて見る
  • 呼んでも反応しない・聞き返しが多い
  • 言語発達の遅れと聴力問題が重なる
対応
  • 眼科・耳鼻科を早めに受診する(経過観察より先行が理想)
  • 6歳は視力発達の臨界期——斜視・弱視は早期治療が最も効果的
  • 軽度難聴は言語発達の遅れとして現れることがある

1歳半健診では何もなかったのに、なぜ3歳で指摘されたのか

「1歳半健診は何も言われなかったのに、3歳で急に指摘された」——これは非常によくある相談です。急に発達が止まったわけではなく、健診で見ている項目そのものが変わるために起きる現象です。

観点1歳半健診で見るもの3歳児健診で見るもの
言語意味のある単語が出ているか・指差しがあるか3語文が話せるか・質問に答えられるか・会話が成立するか
社会性大人とのやりとりができるか他の子どもとの関わり・集団でのふるまい
認知簡単な指示が通るか色・形・数の概念を理解しているか
運動歩けるか・積み木を積めるか片足立ち・はさみ・ボール操作など複雑な動作
自立着替え・食事・トイレの自立度
💡 3歳で初めて見えてくる領域がある

特に「他の子どもとの関わり」は、1歳半の時点では評価対象になりません。この年齢ではまだ子ども同士で遊ぶ段階に達していないためです。3歳になって初めて「集団の中でどうふるまうか」が見えるようになり、そこで特性が表面化することがあります。

同様に、言語も1歳半では「単語が出ているか」だけを見ますが、3歳では「会話が成立するか」という質的な評価に変わります。単語は出ていても双方向のやりとりが難しい、というケースはここで初めて分かります。

「1歳半で問題なし」だったことは無駄ではない

1歳半で指摘がなかったということは、基礎的な発達の土台はできていたということです。これは重要な情報で、3歳で指摘を受けた際の判断材料になります。母子健康手帳の1歳半健診の記録は、相談の際に必ず持参してください。

「引っかかった」後の具体的な流れ——段階別の対応

健診で「要経過観察」「再検査」の判定を受けた後の一般的な流れを整理します。自治体・指摘内容によって異なります。

STEP1
健診当日
保健師・心理士との面談
多くの自治体では健診場面で保健師・心理士から説明があり、日常生活での様子・園での状況を改めて確認する時間が設けられます。「健診の短い時間だけでは見えなかった部分も含めて全体像をつかむ」ための面談です。
STEP2
経過観察
「しばらく様子を見る」——でも何もしないのとは違う
「様子を見ましょう」と言われた場合でも、家庭での働きかけを継続することが重要です。「様子を見る」を「何もしない」と解釈して1年放置してしまうと、改善の機会を逃すことがあります。保健センターでの定期相談を利用しながら、家庭でも継続的な取り組みを行いましょう。
STEP3
発達検査
専門家による発達・心理検査
3〜4ヶ月後に保健センターまたは発達相談センターで詳しい発達検査が行われます。この検査でも「診断」ではなく「どの程度の支援が必要か」を把握することが目的です。
STEP4
専門医療
小児科・専門医療機関への紹介(必要な場合)
医学的な評価が必要な場合は、小児神経科・発達外来・耳鼻科などへの紹介が行われます。発達障害の診断はここで初めて可能になります。健診や発達検査での指摘は「診断」ではありません。
STEP5
療育・支援
療育・児童発達支援等の利用(必要な場合)
発達に特別な支援が必要と判断された場合、児童発達支援事業所・言語聴覚士・作業療法士等による専門的サポートが始まります。自己負担は所得に応じて決定され(最大月37,200円・通所給付費の適用あり)、多くの場合家計への大きな負担とはなりません。

保健師に伝えるべきこと・伝え方の例文

健診で最も差が出るのが「保護者が何を伝えたか」です。健診の時間は限られており、こちらから話さないと拾ってもらえない情報が多くあります。逆に、うまく伝えられれば適切な支援につながります。

伝えるべき4つの情報

情報の種類なぜ重要か具体例
①家庭での様子健診の短時間では見えない普段の姿「家では3語文を話しています」「今日は場所見知りで固まっていました」
②園・保育園での様子集団での姿は保護者も見ていない。第三者の視点が最も価値がある「先生から『お友達との関わりが少ない』と言われています」
③保護者が困っていること支援の必要度を判断する最重要情報「切り替えができず、毎朝30分以上泣きます」
④いつからその様子があるか一時的か継続的かの判断材料「半年前から続いています」「弟が生まれてからです」

伝え方の例文

📣 健診の場でできなかったとき

「今日は緊張していたようですが、家では3語文で話しています。ただ、初めての場所では固まってしまうことが多くて、そこは気になっています。」

→ 「できます」だけでは終わらせず、気になっている点も同時に伝えるのがポイントです。

📣 園から指摘を受けている場合

「保育園の先生から『集団活動のときに一人で別のことをしていることが多い』と言われました。家では気にならないのですが、園ではどう見えているのか心配です。」

園の先生の言葉をそのまま伝えるのが最も伝わります。可能なら事前に先生に様子を聞いてメモしておくと確実です。

📣 具体的に困っている場合

「予定が変わるとパニックになって、30分以上泣き続けることが週に2〜3回あります。日常生活に支障が出ていると感じていて、どこに相談すればいいか知りたいです。」

頻度と時間を数字で伝えると、支援の必要度が正確に伝わります。「よくあります」より「週2〜3回・30分以上」のほうが動いてもらいやすくなります。

✅ 事前準備でできること
  • 問診票の余白に気になることを書いておく——口頭で言い忘れても保健師が拾ってくれます
  • 園の先生に「気になる点はありますか」と事前に聞く——最も有力な情報源です
  • 気になる場面を10〜30秒の動画で撮っておく——言葉で説明するより確実に伝わります
  • 「困りごと」を3つに絞ってメモする——健診の時間は短いので優先順位をつけておく

「引っかからなかったけど心配」なときの相談方法

健診では「異常なし」と言われたのに、保護者としてはどうしても気になる——このケースも実は少なくありません。健診で拾えるのはあくまで代表的な項目だけで、すべての心配を網羅できるわけではないからです。

⚠️ 「異常なし」で終わりにしなくていい

健診の判定は、その日その場での評価です。保護者が日常的に感じている違和感は、健診の結果に優先します。「先生には何も言われなかったから大丈夫」と自分に言い聞かせて不安を抱え続けるより、相談したほうが結果的に楽になります。

健診とは別に相談する3つのルート

ルート1
最も手軽
保健センターに電話して発達相談を予約する
健診を受けた保健センターに「健診では特に指摘されなかったのですが、気になることがあって相談したい」と電話するだけで予約できます。健診の判定に関係なく相談できることを知らない方が多いのですが、これが最も早く確実なルートです。費用は無料です。
ルート2
身近
かかりつけの小児科で相談する
予防接種や風邪の受診のついでに「発達で気になることがある」と伝えれば、必要に応じて専門機関への紹介状を書いてもらえます。日頃からお子さんを見ている医師の判断は参考になります。
ルート3
集団の視点
園の先生に「気になる点はないか」と聞く
保護者が見ていない「集団の中での姿」を知っているのは園の先生です。「気になることはありますか」と聞かれない限り、先生から積極的に言いにくいという事情もあるため、こちらから聞くことに意味があります。連絡帳より面談や送迎時の口頭のほうが本音が出やすい傾向があります。
💡 相談することのデメリットはほぼない

「相談したら『発達障害』のレッテルを貼られるのでは」と心配される方がいますが、相談した記録が学校に送られたり、不利益になったりすることはありません。相談は「困りごとを一緒に整理してもらう場」であって、診断の場ではありません。むしろ「相談した結果、心配いらないと分かった」というケースのほうが多いくらいです。

相談できる機関と窓口

機関名対象主なサービス特長
保健センター0歳〜乳幼児健診・子育て相談・発達相談無料・敷居が低い。まず最初の相談先
発達相談センター全年齢詳しい発達検査・相談・支援計画公的機関のため費用負担が軽い
児童発達支援事業所主に未就学児個別・集団療育言語聴覚士・作業療法士による専門支援
小児科・かかりつけ医全年齢身体的原因の確認・紹介状慣れない場所での緊張等も含め相談可能
発達障害者支援センター全年齢専門相談・情報提供発達障害の診断・支援に関する専門窓口

当日のための事前準備——子どもの緊張を減らす方法

📋 健診1週間前からできること
  • 健診の流れを絵や言葉で伝える——「先生がお名前を聞くよ」「体重を量るよ」と予告することで緊張が下がる
  • お医者さんごっこで練習——「名前は?」「何歳?」「赤いのはどれ?」の練習を遊びでやっておく
  • 好きなおもちゃ・絵本を持参——待ち時間(1〜2時間)の気分転換に
  • 体調の良い日に臨む——体調不良時は自治体に相談して日程変更も可能
  • 問診票の記入を事前に丁寧に——気になることは問診票に書いておくと保健師が把握しやすい
  • 園の先生に事前に様子を聞いておく——集団での姿という最も貴重な情報が手に入る

よくある質問

Q
引っかかったら発達障害ですか?
3歳児健診での指摘は発達障害の確定診断ではありません。健診はあくまでスクリーニング(ふるい分け)の場であり、「さらに詳しく見てみましょう」というサインです。引っかかった子どもの約27%という実態を考えると、むしろ珍しくない状況です。発達障害の診断は専門医療機関で改めて行われるものです。詳しくは発達障害グレーゾーンとは?0〜6歳・年齢別チェックリストをご覧ください。
Q
「要経過観察」と「要精密検査」は何が違いますか?
「要経過観察」は「現時点では判断できないので、しばらく成長を見守る」という判定で、3歳児健診の指摘の大半がこれに該当します。一方「要精密検査」は「医学的な検査が必要と判断された」という、より明確な判定です。前者は家庭での関わりを続けながら数ヶ月後に再確認、後者は指定された期間内に医療機関を受診してください。結果説明の場で「これはどちらの判定ですか」と必ず確認しましょう。
Q
当日できなかったのは緊張のせいかもしれません。どうすればいいですか?
健診でうまくできないことは珍しくありません。保健師との相性・その日の体調・場所見知りが影響することも多くあります。当日できなかった場合は個別の再検査を行うことが一般的です。保健師に「普段はできています」と伝えることも大切な情報です。健診だけでなく、家庭や保育園での様子も含めて総合的に判断されます。
Q
1歳半健診では何も言われなかったのに、なぜ3歳で指摘されたのですか?
発達が急に止まったわけではなく、健診で見ている項目そのものが変わるためです。1歳半では「単語が出ているか」「指差しがあるか」を見ますが、3歳では「会話が成立するか」「他の子どもと関われるか」という質的な評価になります。特に「集団でのふるまい」は1歳半では評価対象になりません。3歳で初めて見えるようになる領域があるということです。1歳半で指摘がなかったことは、基礎的な発達の土台ができていたという良い情報なので、母子手帳の記録は相談時に持参してください。
Q
「様子を見ましょう」と言われました。何もしなくていいですか?
「様子を見る」期間中も家庭での積極的な働きかけは継続してください。指摘された項目(言語・運動・社会性等)に応じた家庭での取り組みを続けながら、保健センターでの定期的な相談を活用しましょう。3ヶ月程度様子を見て改善傾向が見られない場合や、日常生活に支障が出ている場合は専門機関への相談を検討します。
Q
健診では「異常なし」でしたが、それでも心配です。相談できますか?
できます。健診の判定に関係なく、保健センターの発達相談は誰でも利用できます(無料)。「健診では指摘されなかったのですが、気になることがあって」と電話するだけで予約可能です。保護者が日常的に感じている違和感は、健診のその日その場の評価に優先します。相談したことが記録に残って不利益になることもありません。かかりつけの小児科、園の先生への相談も並行して有効です。
Q
人見知りが激しい子でも健診は大丈夫ですか?
人見知りのお子さんは珍しくありません。事前に「先生に名前を聞いてもらうよ」と説明しておく・お気に入りのおもちゃを持参する・早めに到着して環境に慣れる時間を作る、といった対応が有効です。保健師や医師も人見知りの子への対応に慣れています。また、人見知りの強さ自体も健診の観察ポイントの一つで、保護者から日常の様子を伝えることで総合的に判断されます。
Q
療育は費用がかかりますか?
児童発達支援(療育)の費用は所得に応じて決定され、「障害児通所給付費」という制度が適用されます。自己負担上限は月0〜37,200円で、住民税非課税世帯は0円です。発達相談センター・保健センターでの相談は基本的に無料です。費用のことは相談の際に窓口で確認してください。制度の詳細は児童発達支援とは?受給者証の取り方・費用・3〜5歳無償化にまとめています。
Q
健診に行かないとどうなりますか?
3歳児健診は母子保健法第12条に基づく義務健診です。受診しない場合、保健センターから確認の連絡が来ることがあります。当日受けられない事情がある場合は、事前に自治体の保健センターに連絡して別日程での個別対応を相談できます。健診を受けないままにすると、早期発見・早期支援の機会を逃すことになります。
🌱 3歳児健診で引っかかったときのまとめ
  • 引っかかる割合は約27%——3〜4人に1人は何らかの指摘を受ける
  • 健診はスクリーニング(ふるい分け)の場——確定診断の場ではない
  • 判定には段階がある。「要経過観察」が大半で、「要精密検査」とは意味が違う
  • 緊張・体調・保健師との相性でできなかっただけという可能性も大きい
  • 1歳半で指摘がなくても3歳で出るのは、見ている項目が変わるため
  • 「様子を見ましょう」の期間も家庭での働きかけを継続することが重要
  • 保健師には「園での様子」と「困りごとの頻度」を数字で伝える
  • 「異常なし」でも心配なら、判定に関係なく発達相談は無料で利用できる
  • 視力・聴力の指摘は早めに眼科・耳鼻科を受診——他の発達にも影響する

健診の指摘は「評価」や「問題の発見」ではなく、「お子さんに必要なサポートにつながるための入り口」です。不安になるのは自然なことですが、まずは保健師に率直に話してみることから始めてください。

※3歳児健診は母子保健法にもとづき各市区町村が実施しています。実施時期・検査項目・判定後の流れは自治体によって異なるため、必ずお住まいの自治体から届く通知および保健センターの案内をご確認ください。本記事は一般的な流れを整理したもので、診断や医学的助言を目的としたものではありません。お子さんの発達について心配なことがある場合は、健診の結果にかかわらず、保健センター・かかりつけの小児科・地域の発達相談窓口にご相談ください。最終更新:2026年8月11日。