不登校 小学生——原因・低学年SOSサイン・親の対応・次の一歩【保育士監修】

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「月曜日になると腹痛を訴える」「学校のことを聞くと泣き出す」「最近急に行き渋りが始まった」——小学生の不登校は、思春期以降よりずっと早く、低学年から始まるケースが急増しています。

まず3つだけ知ってください。①子どもの「行きたくない」はSOSです——甘えでも怠けでもありません。②不登校の原因追及より「今、子どもに安心できる場所を作ること」が先決です。③不登校は学校に行けないことよりも「次の一歩を踏み出す力を取り戻すこと」を目標に考えてください。

📋 この記事でわかること
  • 不登校の定義・最新データ(文科省)
  • 「登校渋り」と「不登校」の違い・グレーゾーン期への早期対応
  • 低学年の不登校が急増している理由——発達環境の変化・小1プロブレム
  • 小学生の不登校の原因8つ——年齢・学年別の傾向
  • 「母子分離不安」とは——低学年に多い理由と具体的な対応
  • SOSサインの具体的な一覧(体調・生活・行動)
  • NG対応——理由付きで詳しく
  • 親ができる7つの対応——今日からできること
  • 発達障害との関係——グレーゾーン×不登校
  • 学校以外の居場所——フリースクール・保健室登校・支援機関
  • 「次の一歩」4ステップ
  • 親自身のメンタルケア——罪悪感・焦りへの対処
  • 体験談3件・FAQ10問

📊 不登校の定義と最新データ

💡 文部科学省による「不登校」の定義

「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた者」(文部科学省)

年間29日以下の欠席や、「行き渋りはあるが何とか登校している」状態は定義上は不登校に含まれませんが、早期対応が最も有効な段階です。

調査年度 小学生の不登校人数 在籍比率 変化
平成28年度 約29,200人 0.5%
令和3年度 81,498人 1.3% 約2.5倍
令和5年度(最新) 約13万人(推定) 約2% 継続増加
💡 知っておくべき2つの数字
  • 小1の不登校が2021〜2023年の3年間で2.02倍に増加——低学年の増加率が高学年より大きい(文部科学省調査・コハツWEB参照)
  • 不登校の小学6年生の約70%が中学校でも不登校が継続——早期対応の重要性を示す数字

⚠️ 「登校渋り」と「不登校」の違い——グレーゾーン期こそ最も重要

状態 特徴 対応の優先度
登校渋り(軽度段階) 「行きたくない」と言いながら何とか登校している。月曜日だけ・特定の授業だけ嫌がる。 今すぐ動く——この段階でのサポートが最も効果的
断続的な欠席(中間段階) 週に1〜2日休む。身体症状(腹痛・頭痛)が出始める。欠席数は年間30日未満。 学校・担任への相談を開始する
不登校(年間30日以上欠席) 継続的に学校に行けない状態。心身ともに疲弊していることが多い。 まず休息→専門機関への相談
✅ 「登校渋り段階」が最も対応しやすい

子どもが「学校行きたくない」と言い始めたが、まだ何とか登校している段階が、最も早期対応の効果が高い時期です。この段階でSOSを受け止め、原因を探り、環境を調整することで不登校への移行を防げるケースが多いです。「まだ学校行っているから大丈夫」と放置しないことが重要です。

📈 低学年の不登校が急増している理由

「なぜ今の子どもは昔より不登校になりやすいのか」——子どもの発達科学研究所の和久田学所長の分析に基づき整理します。

変化の要因 内容
子どもの遊び・コミュニケーションの変化 近所の子どもが群れて遊ぶ機会が減少。1対1・デジタル・バーチャルな関わりが主流になり、集団でのコミュニケーションスキルを身につける機会が減った
大人のコミュニケーションを見る機会の減少 親のSNS・画面越しのコミュニケーションが増え、子どもが対面での人間関係の解決プロセスを見聞きする機会が少なくなった
学校と家庭のミスマッチ拡大 学校では「着席して一斉授業」という形が続く一方、家庭では自由度が高くなっている。このギャップが低学年ほど大きい
不登校への社会的ハードルの低下 「行きたくないなら行かなくてもいい」という理解が広まり、不登校を選択しやすくなった
コロナ禍の影響 在宅が当たり前になりYouTube・ゲームが充実。「学校より家の方が楽しい」環境が整った
💡 「小1プロブレム」——低学年特有の問題

幼稚園・保育園から小学校への環境の激変に適応できない「小1プロブレム」は20年以上前から指摘されています。クラスの人数増加・授業中の着席義務・先生との距離感の変化——これらが低学年の不登校の背景にあります。「うちの子だけ」ではなく、現代の子どもが置かれた構造的な問題です。

🔍 小学生の不登校の原因8つ——年齢・学年別の傾向

原因 文科省データ 多い学年
① 無気力・不安 全体の約49.7%(最多) 全学年
② 母子分離不安・親との関わり 約13.2% 低学年(1〜2年)
③ 生活リズムの乱れ・遊び 約13.1% 高学年〜
④ いじめを除く友人関係の問題 中〜高学年
⑤ 勉強についていけない 中〜高学年
⑥ 環境への不適応(クラス・先生等) 全学年
⑦ 学校に行く意味を感じられない 高学年〜
⑧ 発達障害・身体疾患の関係 全学年

年齢・学年別の特徴

低学年1〜2年生
最も多い原因:母子分離不安——お母さん・お父さんと離れることへの強い不安。「ママがいないと泣き出す」「腹痛・頭痛が毎朝出る」
その他の原因:

  • 幼稚園・保育園との環境の違いへの戸惑い(小1プロブレム)
  • 集団ルールへの適応困難
  • 特定の先生への怖さ・クラスのざわざわ(感覚過敏)
言葉でうまく理由を言えない時期。「なんか嫌」という感覚的な不安が主体のことが多い

中学年3〜4年生
変化:自分の気持ちを少しずつ言語化できるようになる。「先生の大きい声が怖い」「プールが嫌だ」と理由を言えることも。
多い原因:

  • 「勉強についていけない」が表面化し始める
  • 友達関係のトラブルが複雑になる
  • 感覚過敏による特定の授業・場面への苦手意識
母子分離不安は続く場合もあるが、より具体的な原因が出てくる時期

高学年5〜6年生
多い原因:友達関係(いじめ・仲間外れ・SNSトラブル)・勉強の遅れ・「学校に行く意味がわからない」
特徴:

  • 親に相談せず一人で抱え込むケースが増える
  • 「どうせ自分なんて」という自己否定感が出やすい
  • 生活リズムの乱れ・ゲーム・昼夜逆転が固定化しやすい
  • 中学進学への不安が重なることも
この学年から不登校が始まると中学でも継続しやすい(約70%)。早期対応が特に重要

👶 母子分離不安とは——低学年不登校の最大原因

💡 母子分離不安とは

母子分離不安とは、親(主に母親)と離れることへの強い不安感です。幼い子どもがある程度の時期に感じることは自然ですが、小学校入学後も親と離れると泣いたり体調不良になったりする状態が続く場合は「母子分離不安」として支援が必要です。

  • 親がいると元気に遊んでいる→親がいなくなった瞬間に激しく泣く
  • 朝になると腹痛・頭痛・吐き気が出るが、学校を休むと症状が消える
  • 赤ちゃん返り(幼児退行)——抱っこをねだる・甘え行動が増える
  • 「ママと一緒ならいける」——別室分離への強い抵抗
✅ 母子分離不安への対応——してほしいこと
  • 赤ちゃん返りを拒絶しない——「甘えさせることで自立できなくなる」は誤解。欲求をしっかり満たすことで安心感が生まれ、その後離れられるようになる(キズキ家学)
  • 「また戻ってくるよ」を繰り返し伝える——「消えない」という体験の積み重ねが安心感を作る
  • 付き添い登校は「気が済むまで」が基本——「永遠に付き添いが必要な子どもはいない」(和久田学所長)
  • 学校と連携して「登校のしやすい環境」を作る——保健室登校・別室登校の活用

🚨 SOSサインの具体的なチェックリスト

子どもが「学校に行きたくない」と言葉に出す前に、多くの場合SOSサインが出ています。体調・生活・行動の変化に注意してください(コハツWEB・和久田学所長)。

🤒 体調のSOSサイン
  • 月曜日・登校前の腹痛・頭痛
  • 「気分が悪い」「だるい」が続く
  • 熱っぽいが検温すると平熱
  • 吐き気・食欲がない
  • 学校を休むと症状が消える
  • 夜眠れない・朝起きられない
⏰ 生活のSOSサイン
  • 朝、起き上がるのに時間がかかる
  • 夜眠れない・深夜まで起きている
  • 食事の量が急に減る・食べない
  • 便秘・排泄の問題
  • ゲーム・スマホへの没頭が急増
  • 休日は元気なのに月曜だけ出ない
🎒 行動のSOSサイン
  • 「学校の話題」を避ける・嫌がる
  • 学校に関するものを見たくない
  • 急に泣く・イライラする
  • 赤ちゃん返り(甘え行動の増加)
  • できていたことが急にできなくなる
  • 「どうせ自分なんて」という発言
⚠️ 「お腹が痛い」は演技ではありません

登校前に腹痛・頭痛が出るのは心理的ストレスが身体症状として現れる「心身症」です。嘘・演技ではなく、本当に身体が不調を起こしています。「そんなはずない、行きなさい」と叱ることは症状をさらに悪化させます。まず体調不良を認めて、休ませることが先決です。

🚫 やってしまいがちなNG対応——理由付きで整理

✗ NG対応(逆効果)
  • 「甘えてるだけ」「みんな頑張ってる」と言う→ 子どもはすでに限界まで頑張っている。更に頑張ることを求めると心が折れる
  • 無理に登校させる・引っ張っていく→ 「学校=恐怖・苦痛の場所」という記憶が固定化し、復帰がさらに難しくなる
  • 「なんで行けないの?」と原因を問い詰める→ 小学生は自分でも理由がわからないことが多い。責められていると感じ心を閉ざす
  • 「今の学校への登校再開」だけを目標にする→ 別の選択肢(転校・フリースクール・保健室登校等)が見えなくなる
  • 親だけで抱え込む→ 親の不安・焦りが子どもに伝わりさらに追い詰める。専門家を使うことが正しい判断
  • SOSを後回しにする(「様子見」を続ける)→ 登校渋り段階での早期対応が最も効果的。長引くほど復帰が難しくなる

○ 有効な対応
  • 「休んでいいよ」と最初に言う→ 「親は味方だ」という安心感が、次のステップへの力になる
  • 「ずっと頑張ってたんだね」とねぎらう→ 子どもは最大限頑張って限界を迎えている。その努力を認めることが回復の土台
  • 子どもの言葉を全肯定で受け止める→ 明らかに嘘とわかっても「そうか、つらいんだね」と受け止めることで本音が出やすくなる(和久田所長)
  • 担任・スクールカウンセラーに早期に連絡する→ 学校側の対応を調整するためにも早い連絡が有効
  • 「今の学校以外」の選択肢も視野に入れる→ 保健室登校・フリースクール・転校など、子どもに合った場所を探す

🧠 発達障害との関係——グレーゾーン×不登校

💡 発達障害と不登校は密接に関係している

ADHD・ASD・LD(学習障害)などの発達特性がある子どもは、学校環境(騒音・着席・集団ルール・感覚刺激)との摩擦が起きやすく、不登校につながるリスクが高いです。また、診断がついていない「グレーゾーン」の子どもも同様の困りごとを抱えています。

  • ASD(自閉スペクトラム症):決まったルールが変わるとパニック→環境変化による不登校
  • ADHD:着席・集中が続かない→叱られ続けることで学校が嫌いになる
  • LD(学習障害):読み書き計算の著しい困難→「できない」積み重ねで無気力・不登校
  • 感覚過敏:給食の匂い・チャイムの音・体育館の騒音等が苦痛

発達特性が関係している場合、環境調整・合理的配慮が特に有効です。発達支援センター・小児科・スクールカウンセラーへの相談を検討してください。

📈 「次の一歩」へのステップ——4段階で考える

1
ゆっくり休ませる・好きなことをさせる——心身のエネルギーを充電する
不登校直後は心身が消耗しきっています。登校・勉強はいったん忘れて、ゆっくり休ませてください。「暇でつまらない」と言い始めたら回復のサインです。

「ゲームばかりしている」でも今はOK——エネルギーが戻ることが先決

2
学校以外の「安心できる場所・人」をつくる——家族以外との関係回復
家族以外と話せる場所・人がいることが回復を助けます。スクールカウンセラー・保健室・フリースクール・習い事など、子どもが「嫌じゃない場所」から始める。

「登校再開」ではなく「外に出られる場所」が最初の目標

3
学習の継続・再開を検討する——勉強の遅れへの不安を減らす
本人に意欲がある場合は、家庭教師・オンライン学習・市販教材などで少しずつ学習を続ける。勉強の遅れは復帰の壁になるが、強制は逆効果。本人のペースで。

「学校での評価」より「学習への嫌悪感を持たせないこと」を優先する(低学年の場合)

4
学校について改めて考える——「今の学校」以外の選択肢も含めて
十分な回復と安心できる場所ができたら、学校復帰・転校・フリースクール継続・保健室登校など、その子に合った形を一緒に考える。

「学校に戻ること」が唯一の正解ではありません。子どもの意思を最優先に

🏫 学校以外の居場所・支援機関

種類 内容 こんな子に向いている
保健室登校・別室登校 教室ではなく保健室・別室に登校する形式。元の学校に通いながら少しずつ慣れる 「クラスが怖いが学校自体は嫌いではない」子ども
フリースクール 不登校の子どもが学校の代わりに通える民間施設。校長の承認で出席扱いになる場合がある 「学校という形が苦手だが集団に慣れたい」子ども
教育支援センター(適応指導教室) 教育委員会が設置する公的機関。学習支援・カウンセリング・体験活動など 「元の学校への復帰を目指したい」子ども
不登校特例校 文部科学大臣が指定する特別な教育課程の学校。転校して卒業資格を得られる 今の学校への復帰が難しく転校を検討している子ども
スクールカウンセラー 在籍する学校に設置された心理の専門家。子ども・保護者の相談を受け付ける 学校との連携を保ちながら相談したい
家庭教師・オンライン塾 外出が難しい場合に自宅で学習支援を受けられる。不登校専門の家庭教師もある 外出できないが学習は続けたい子ども

💜 親自身のメンタルケア——罪悪感・焦りへの対処

💜 親御さんへ——「自分のせい」と思わないでください

子どもが不登校になった時、多くの親御さんが「自分の育て方が悪かったのでは」「もっと早く気づいてあげれば」と自己否定します。しかし不登校は親の失敗ではありません。現代の社会・環境的な変化の中で、子どもが限界を迎えた結果です。

  • 「早く学校に戻らせなければ」という焦りを手放す——回復に必要な時間は個人差がある(3ヶ月〜1年以上)
  • 一人で抱え込まない——スクールカウンセラー・保健師・支援センターに相談することが正しい判断
  • 親自身の時間・気持ちの充電を怠らない——親が消耗すると子どもに伝わる
  • 同じ悩みを持つ保護者との交流——「不登校の親の会」「LITALICOライフ勉強会」等を活用する

💬 体験談——不登校と向き合った保護者の声

Aさん(小学1年生女の子・母子分離不安・付き添い登校5ヶ月)
「入学してすぐ、毎朝「行きたくない」と泣いて。一緒に登校しても校門で離れられなくて、1時間以上泣き続けることも。スクールカウンセラーに「気が済むまで付き添っていい」と言われて楽になりました。5ヶ月付き添い続けたら、ある朝突然「今日は一人で行く」と言い出しました。今は普通に登校しています。「永遠には続かない」と信じて待てたことが大きかった。」
✅ 5ヶ月の付き添い登校→子ども自身が「一人で行く」と言い出した
Bさん(小学4年生男の子・友達関係のトラブルで突然行き渋り)
「ある日突然「学校行きたくない」と言い出して、最初は「甘えだ」と思って毎朝無理に連れて行っていました。2週間後に胃腸炎で入院。先生に「ストレス性かもしれない」と言われて初めて本気で向き合いました。担任に話を聞いてもらったら、クラスの友達関係でずっと辛い思いをしていたことがわかりました。「なんで早く言わなかったの」ではなく「ずっとつらかったんだね」と言ったら、泣きながら全部話してくれました。」
✅ 無理登校をやめて「つらかったんだね」と受け止めたら話してくれた
Cさん(小学6年生女の子・発達特性グレーゾーン・フリースクールで回復)
「5年生の終わりから完全に行けなくなりました。感覚過敏(給食の匂い・体育館の騒音)があり、発達支援センターで「グレーゾーン」と言われていました。学校への合理的配慮交渉が難しく、フリースクールに切り替えました。最初は「学校に行けない自分はダメだ」と自己否定していたけど、フリースクールで「ここでいいんだ」と思えた時から表情が変わりました。今は中学でフリースクールの出席扱い制度を活用しています。」
✅ フリースクールで「ここでいいんだ」と思えてから自己否定感が消えた

❓ よくある質問(Q&A 10問)

Q
不登校の定義は何ですか?登校渋りは不登校ですか?
文部科学省の定義では「年間30日以上欠席した状態(病気・経済的理由を除く)」が不登校です。登校渋りは定義上は不登校に含まれませんが、この段階での対応が最も効果的です。「まだ行っているから大丈夫」と放置せず、SOSサインが出たら早期に動いてください。
Q
「学校に行きたくない」と言い出したらどう対応すればいいですか?
まず「そうか、行きたくないんだね」と受け止めて「休んでいいよ」と伝えてください。子どもはすでに限界まで頑張った後にSOSを出しています。「なぜ行けないの?」と問い詰めず、「ずっとつらかったんだね」という言葉が子どもの安心につながります。
Q
無理に登校させた方がいいですか?
感情的・強制的な登校は逆効果です。「学校=苦痛・恐怖の場所」という記憶が固定化し、復帰がさらに難しくなります。ただし「やってみたら案外楽しかった」という子もいるため、強制ではなく「一緒に考えて本人が選ぶ」形が有効です。
Q
毎朝腹痛を訴えます。仮病ですか?
仮病ではありません。心理的ストレスが腹痛・頭痛として身体に現れる「心身症」です。本当に身体が不調を起こしています。「嘘だ、行きなさい」と叱ることは症状を悪化させます。まず症状を認めて休ませ、回復してから原因を探ってください。
Q
低学年の付き添い登校はいつまで続けるべきですか?
子どもが要求しているなら「気が済むまで」付き添うことが基本です(和久田学所長)。永遠に付き添いが必要な子どもはいません。発達とともに子ども自身が「一人で行ける」と判断するようになります。ただし専門家の意見を参考にしながら判断することも重要です。
Q
どこに相談すればいいですか?
まず担任の先生・スクールカウンセラーへの連絡から始めてください。次に保健センター・教育支援センター・発達支援センター(発達特性が疑われる場合)も活用できます。市区町村の子育て相談窓口でも案内してもらえます。
Q
フリースクールに通うと出席扱いになりますか?
学校の校長先生の承認があれば、フリースクールへの通学が学校の出席日数としてカウントされる場合があります。ただしすべてのフリースクール・学校で適用されるわけではないため、通っている学校・フリースクール両方に確認してください。
Q
不登校は発達障害と関係がありますか?
関係することが多いです。ADHD・ASD・感覚過敏などの発達特性があると、学校環境との摩擦が起きやすく不登校につながりやすいです。診断がついていない「グレーゾーン」の子どもも同様です。発達特性が疑われる場合は発達支援センターへの相談が有効です。
Q
小学校の不登校は中学でも続きますか?
文部科学省のデータでは不登校の小学6年生の約70%が中学でも継続しています。ただし中学進学が転換点になって登校できるようになるケースもあります。継続した場合も「次の一歩」は必ず存在します。早期対応が継続を防ぐ上で最も重要です。
Q
「休んでいいよ」と言うと甘やかしになりませんか?
なりません。不登校の子どもはすでに最大限頑張った後に限界を迎えています。「休んでいいよ」は回復に必要な休養の許可であり、甘やかしではありません。親の「大丈夫だよ」という安心感が、次のステップへの力になります。

📝 まとめ

📌 今日から始める5つのこと

  1. 「登校渋り段階」のSOSを放置しない——行き渋りが始まったら今すぐ動く
  2. 「そうか、行きたくないんだね」「休んでいいよ」を最初に言う——親の安心が子どもの回復の土台
  3. 「なぜ行けないの?」より「ずっとつらかったんだね」——共感が先、原因追及は後
  4. 担任・スクールカウンセラーに早期に相談する——一人で抱え込まない
  5. 「今の学校への復帰」だけが正解ではないと知っておく——子どもに合った場所を探す視野を持つ

不登校はゴールではなく、子どもが「次の一歩」に向けてエネルギーを充電している時間です。必ず前に進める日が来ます。

※本記事はLITALICOライフ・キズキ家学・コハツWEB(和久田学所長監修)・文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」等の情報を参照しています。お子さんの具体的な状況については必ずスクールカウンセラー・専門機関にご相談ください。